ポラリスやオーロラについて
サーマクール以外にも、RFを照射してたるみや小じわを改善する医療機器があります。その中で代表的なものに、イスラエルSyneron社が開発した「ポラリス(Polaris WR™)」や、「オーロラ(Aurora SR™)」があります。オーロラは「フォトRF」とも呼ばれています。
サーマクールとの違いは、ELOS™(Electro-Optical Synergy)という独自の技術により、RFだけでなく光線も照射ができる点です。ポラリスはダイオードレーザー、オーロラはA.P.L.(Advansed Pulse Light) がRFと同時に照射されます。
サーマクールとポラリスを比較
RFと光が同時に照射されると聞くと、RF単体のサーマクールより効果が期待できそうですが、サーマクールにはポラリスやオーロラにはない圧倒的なアドバンテージがあります。それは出力エネルギーです。
サーマクールは、前頁「サーマクールと光治療との決定的な違い」のとおり、約100〜140Jの出力エネルギーで施術します。これに対しポラリスは最大で34J、オーロラは同等以下(資料不足)です。
ポラリスを説明したサイトには、「出力エネルギーは最大100ジュール」とよく書かれていますが、これは100Jではなく100J/cm³という意味です。つまり一辺1.0cmの立方体に対するエネルギーが100Jであり、この計算方法でいくとサーマクールでの122Jは205J/cm³となります。
なんだかややこしくなりましたが、簡単に言ってしまえばポラリスやオーロラは、サーマクールより弱い出力のRFが照射されるということです。弱い出力ということは、やはり皮膚の浅い層での作用です。ポラリスで約1.5mmの深さに最も作用します。
「皮膚の浅い層に弱い出力」ということは、これまた光治療と同様、1回ではなかなか効果が期待できません。数回の治療を重ねることが必要になります。(後述)
| 治療名 | サーマクール | ポラリス | フォトフェイシャル |
| 照射 | RF | RF+ダイオード | I.P.L. |
| 効果 | ○ | ▲ | △ |
| 出力 | 100〜140J | 最大34J | 20〜30J |
| 深さ | 2.5〜3.0mm | 1.5mm前後 | 1.0〜1.5mm |
| 回数 | 1〜2回 | 5〜6回 | 5〜6回 |
| 痛み | 痛い | あまり痛くない | あまり痛くない |
以上のことから、ポラリスやオーロラはサーマクールと光治療の中間あたりか、むしろ治療プロセスや効果の出方から考えると、光治療に近いポジションであると考えられます。
高い出力エネルギーで皮膚の奥深くに到達したサーマクールのRFは、どんな働きをしているかがポイントになりますが、その前に「たるみ・しわの原因」について記述します。